約1300人の聴衆の視線が、1人の政治家に注がれた。ほとんどの人が脇目も振らず熱心に話に耳を傾ける。
衆院選中盤の10月20日昼、JR高松駅近くの香川県民ホールで開かれた香川1区の立憲民主党の候補者、小川淳也氏(53)の集会は熱気に包まれていた。
党幹事長として、全国各地の公認候補の応援に入るため、選挙期間中に地元入りできたのは、この日だけだった。
会場に響いた「顔をあげろ!」
自民党の裏金問題を受けた政治改革。社会保障制度の問題点や、イギリスで起きた政権交代。壇上で一人、マイクを握って政策や決意表明を述べた。
30分を過ぎたところで、「…